入院・病棟

精神科作業療法

 日常生活をうまく営めない患者様に対して、集団での作業活動(手工芸、調理、スポーツなど)を利用して、対人関係の改善や自己表現の獲得、自信の回復などへアプローチをしています。
 また、集団に馴染めない方に対しては個別に対応し、コミュニケーション能力の改善や日常生活での問題を解決していくための助言を行っていきます。当院では長期入院の患者様や活動範囲の狭い患者様も多く、四季を感じてもらうような活動(初詣、花見、山菜取り、紅葉狩り等)を通じて外の世界に触れてもらい、生活意欲が回復して心にゆとりのある生活ができるよう提案しております。


認知症病棟での作業療法

 認知症のある方への作業療法は、今できることを行い、それをすることでその人らしい生活が送れるようにすることです。また、患者様がいま、「困っていること」「できること」を確認していき、それをふまえて「馴染みのある活動」や「好きな活動」、「軽い運動」などを取り入れたプログラムを行っています。
 プログラムでは、主に集団で体操や歌、手工芸、軽スポーツ、コラージュ療法などを取りいれ、意欲の向上、自信の獲得や日常生活活動などの維持を図っています。集団で行うことで、コミュニケーションの場を設けて他者との交流を促したり、時間や場所、人物が解らなくなってしまう方たちのために現実見当識訓練を行っています。集団になれない方に対しては、個別での対応も行っております。