令和5年7月12日


新規入院受け入れ再開のお知らせ

 本年5月中旬に発生した当院職員による暴行(身体的虐待)案件を覚知後、同年6月6日より新規入院の受け入れを自粛させて頂いておりました。

 これまでの間、同案件の調査と平行して、虐待を二度と起こさないための対策について協議・検討を続けて参りました。
それらの再発防止対策の取り組みについての進捗状況については、保健所に適宜報告しており、患者様には、安心して入院治療を受けて頂く環境が一定程度構築できたと考えられる事から、本日(7月12日)以降、新規入院の受け入れを順次再開いたします。
 私達全ての職員は、この度の件を心に銘記するとともに、地域医療へ貢献していきたいと考えております。

 この度は、関係機関の皆様に多大なご迷惑をお掛け致しましたことを心からお詫び申し上げます。

 今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い致します。



医療法人社団静和会 石井病院  
理事長 石井 幸司  
院 長 田端 秀行  


令和5年7月10日


令和5年5月中旬に起きた暴行(身体的虐待)に関する当院の調査状況について(2)

 前回(令和5年6月21日)の報告から本日までの進捗状況は以下の通りです。

 当該職員の処分については、本年6月29日付けで懲戒解雇処分といたしました。 また、虐待再発防止策として現在までにすでに取り組んでいる内容は以下のとおりです。



 全職員に対する虐待に関するアンケート及び病棟勤務する全ての職員に対して個別面談を実施し、病棟の勤務環境等についても状況調査を行って参りました。
 入院患者様への虐待に関するアンケート及び聞き取り調査を実施し、患者様一人一人からご意見を頂戴して、その把握に努めてきました。
 全職員に対し虐待に関する研修会を現在までに6回実施し、さらにグループワークではそれぞれの意見を出し合い、互いの考え方について見つめ直す機会を設けました。
 病院全体の体制整備としては、内部通報に関する規程の策定、虐待防止対策委員会の設置、虐待防止マニュアルの作成などを行いました。


 上記の検証及び再発防止対策の取り組みについての進捗状況については、保健所に適宜報告しており、検証と再発防止策の取りまとめが終了した際、保健所へ改善結果報告書を提出する予定です。つきましては、提出後に改めて進捗状況をご報告致します。
 
 患者様からアンケートや聞き取り調査を実施させて頂き、広範囲で普段得られない情報と様々な思いを頂戴することが出来ました。これらは、私たち全ての職員にとって大変貴重なものでしたので、今後も定期的に続けていきたいと考えております。また、患者様をはじめ地域の皆様方のご意見などございましたら、当院にお寄せ頂ければ幸いです。

 最後に、当院は、患者様の思いを常に受け止め、病院運営の改善と体制の整備を進めて参ります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。



医療法人社団静和会 石井病院  
理事長 石井 幸司  
院 長 田端 秀行  





令和5年6月21日


令和5年5月中旬に起きた暴行(身体的虐待)に関する当院の調査状況について

 この度は皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。令和5年5月中旬に起きた暴行(身体的虐待)に関する当院の調査状況は、以下のとおりです。

第1    事実の経過
   当院の男性職員(以下「当該職員」といいます。)が、院内で、男性の入院患者様(以下「当該患者様」といいます。)に対し、少なくとも以下の暴行を行いました。以下の暴行は院内に設置されたカメラ映像から明らかになっております。
    (1) 令和5年5月16日(火)午後9時頃、当該患者様の腹部を合計4回殴打し、また、臀部を1回足蹴にしました。
    (2) 同月17日(水)午前6時頃、当該患者様の腹部を1回ボールペンで突き、また、胸ぐらを2回掴んで引っ張りました。
   同月19日(金)(当該患者様の退院予定日)、当該患者様は予定通り退院されました。
   同月22日(月)、当該患者様の関係者から、当該患者様の左顎、左胸部、左腹部、左腕にアザがあるとの連絡を受けました。
   同月23日(火)、院内において看護部職員に聞き取り調査を開始したところ、当該職員から看護師長に、当該患者様に暴行をした旨の報告がありました。暴行した理由としては、当該患者様から繰り返し同じ内容の話し掛けをされ、当該職員は次第にストレスや仕事が進まないことに対する苛立ちや焦りを感じて、その感情が抑えきれなくなり暴行に及んだとのことでした。
   同月24日(水)、当院は、当該職員に自宅待機を命じました。また、保健所に本件を連絡しました。
   同月25日(木)、当院は危機管理室を設け、当該患者様に対する暴行について調査及び再発防止策を講じることと致しました。また、保健所に本件に関する報告書を提出しました。
   同日、当院責任者数名は当該職員と共に当該患者様の関係者のもとにお伺いして、本件について謝罪致しました。なお、当該患者様への直接の謝罪については、当該患者様のお気持ちが落ち着いた時点で行うべきと判断し、この時点では差し控えました。
   同月26日(金)、他院医師により当該患者様の外傷の程度を診断して頂いたところ、左下顎部、左前腕部、左前胸部及び左腹部の打撲傷という診断がなされました。なお、同日時点で骨折の所見は認められず打撲も既に治癒状態であるとの診断もなされました。また、同医師の問診によると、受傷したのは同月16日とのことでした。
   同月31日(水)、保健所の実地指導を受けました。
  10  同年6月1日(木)、当院は全職員に対して本件の説明会を実施し、その際に本件について、また別の虐待案件の有無などについて情報提供を指⽰すると共に、虐待などに関するアンケート調査を行いました。
  11  同月6日(火)、当院は関係機関に対し、当院で暴行行為があり、患者様が打撲の診断を受けたこと、危機管理室を立ち上げ、事実の詳細確認・原因究明をしていること、及び、この事実を重く受け止め、当面の間、新規入院の受け入れを自粛させて頂くことなどを記載した書面をFAXで通知しました。
  12  同月7日(水)、現在入院中の患者様全員(ご本人様もしくはご家族様など)に対して、当院で職員による入院患者様への暴行行為があったこと、それを受けて危機管理室を立ち上げ、事実の詳細確認・原因究明を進めていること、そして本件についての謝罪、さらには本件または別の虐待⾏為の有無についての情報提供のお願いを記した内容の書面を配布・郵送しました。また、外来患者様及びその関係者の皆様に向けても、同様の内容の書面を院内に掲⽰しました。
  13  同日、当院責任者数名と当該職員は、当該患者様に直接お会いする機会を設けて頂き、その際に直接深く謝罪致しました。
  14  同日、読売新聞朝刊にて本件が報道されたことを受け、報道機関から本件について問い合わせを受けました。これに対して当院は、現在調査中のため、同月21日(水)17時までを目途に、本件の調査結果または調査の進捗状況を報告する旨を伝えました。
  15  当院は以降、本日まで、当該患者様からの状況確認、当該職員をはじめとする当院職員からの聴き取り、院内に設置されたカメラ映像の精査などを実施して参りました。その結果、現時点において、当該職員の上述の暴行行為以外の暴行(具体的には、左下顎部、左前腕部及び左前胸部の打撲傷に至るような暴行)の事実を認定するには至っておりません。
       
第2    今後の予定
     今後も引き続き事実について調査を続けるとともに、当該患者様にはもちろんのこと、現在、当院をご利用頂いている全ての患者様に真摯に向き合い、誠意ある対応を続けて参ります。
また当該職員に対しては、近日中に弁明の機会を設けた上で懲戒処分を可及的速やかに決定致します。
     
第3    再発防止策について
  既に行ったこと
    (1) 説明会の実施、情報提供の指示、アンケート調査
     上述のとおり、令和5年6月1日、当院全職員に対して本件の説明会を開きました。その際、本件または別の虐待に関する情報提供を指示し、また、虐待等に関するアンケート調査を実施しました。
    (2) 虐待防止・対策マニュアルの作成
     同日、虐待防止・対策マニュアルを作成しました。内容は「対象となる虐待」、「虐待の早期発見及び通告・報告等の義務」、「職員の相談窓口」、「当院における対応」等を定めるものになります。
    (3) 虐待防止講習の実施
     同月5日、6日、8日及び9日に、看護部職員を対象に虐待防止講習(虐待の定義や通報義務等についての講義、及び日々の患者様との接し方を振り返るグループワーク)を実施しました。
  今後行うこと
   当院は今後、精神障害を抱える患者様の特性を十分踏まえた上で、主体的に虐待再発防止策の構築(虐待防止に関する研修機会を増やして研鑽を積む、職員面談の強化、より短期間で人事異動をして職員のストレス軽減を図る、院内で虐待行為等を目撃した場合は院内の担当職員に報告できる制度を設ける等)を進めて参ります。
 後日、保健所に対し、虐待再発防止策の検討結果を改善結果報告書として提出することになっております。その内容を踏まえて、7月上旬に改めてご報告致します。


 以上が、現時点で当院からご報告できる内容の全てです。今後、調査を続けていく中で、本件についてさらなる虐待行為、もしくは別件の虐待行為などが発覚した場合には速やかに対応すると共に、皆様にも適宜ご報告致します。
 1日も早く、皆様に安心してご利用して頂ける病院へと信頼回復に努めて参りますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。



医療法人社団静和会 石井病院  
理事長 石井 幸司  
院 長 田端 秀行  




今回のテレビ・新聞等における性的暴行の報道を受け当院が再検証した結果について

令和5年6月16日


 この度は皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。性的暴行の報道を受け、当院が再検証した結果は以下のとおりです。

 「昨年夏、男性准看護師が病棟内で入院する女性患者の下半身を触った。」(以下「当該行為」といいます。)という報道内容について、当院が令和4年8月に可能な限り調査した上で認定した事実は、当該職員が入院患者様の求めに応じて当該行為に至ったというものであり、同意なくわいせつ行為をしたり、わいせつ行為を強要したというものではありませんでした。
 かかる事情等を踏まえ、当院は、当該行為が就業規則の「院内において秩序、風紀をみだす行為」、「職員たる体面を汚し、又は病院の信用を失墜する行為」及び「職員は、その職務の信用を傷つけ、又は不名誉となるような言動および行動をしないことに違反する行為」として、当該職員に対し「停職2か月の懲戒処分」を決定しました。
 もっとも、同意や強要の有無に関係なく、障害者虐待防止法では「障害者にわいせつな行為をすること又は障害者をしてわいせつな行為をさせること」が「障害者虐待(性的虐待)」と定義されておりますので、当該行為は「性的虐待」に該当します。なお、「性的暴行」がなされたという各報道は、この「性的虐待」のことを指しているものと思われます。
4   しかしながら当院は、令和4年8月当時、当該行為が「性的虐待」に該当するということを認識できなかったため、「性的虐待」を前提とした検討とはなりませんでした。そのため、保健所に対し当該行為を「虐待案件」として報告しませんでした。
5   当院は現在、当該行為が「性的虐待」に該当するということを認識できなかった事実を猛省し、最初の報道の翌日(令和5年6月8日)、保健所に対し当該行為を「虐待案件」として報告しました。また、同月9日、保健所の実地指導が行われました。
6   以上が性的暴行(性的虐待)の報道を受け、当院が再検証した結果です。


 この度は皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。当院は今後、精神障害を抱える患者様の特性を十分踏まえた上で、主体的に虐待再発防止策の構築(患者様のプライベートゾーンに関わる診療・看護業務については特に配慮する、虐待防止に関する研修機会を増やして研鑽を積む、職員面談の強化、院内で虐待行為等を目撃した場合は院内の担当職員に報告できる制度を設ける等)を進め、地域の皆様が安心して当院をご利用いただけるよう、鋭意努力して参ります。何卒宜しくお願い申し上げます。

 なお、新聞・テレビ等で同時期に報道されました、令和5年5月中旬に起きた当院における暴行(身体的虐待)の案件については、後日追って調査結果又は調査の進捗状況を別途ご報告いたします。



医療法人社団静和会 石井病院  
理事長 石井 幸司  
院 長 田端 秀行  




(令和5年6月13日)
石井病院危機管理室

虐待事案に関する石井病院「危機管理室専用ダイヤル」のお知らせ

 この度石井病院の職員による虐待事案において、掲題のとおり石井病院危機管理室に専用ダイヤルを設置いたしましたのでお知らせいたします。
 本件に関するお問い合わせ、又は下記にご案内してあります危機管理室からのお願いに関する内容につきましては、専用ダイヤルにご連絡をお願いいたします。

危機管理室専用ダイヤル

0146-49-0106

【対応時間 月~金(祝日除く)09:00~17:30】


     ※上記以外の時間は対応しておりませんのでご了承ください。
     ※専用ダイヤルでの通話は情報の正確性を保つため録音をさせていただきます。
      予めご理解賜りますようお願い申し上げます

【危機管理室からのお願い】

 本件又はその他当院における患者様に対する虐待・暴行行為について、何か知っていることがございましたら、是非、当院に情報をご提供いただければと存じます。
 また、当院に対しご意見・ご要望がございましたらご遠慮なくお申し出いただければと存じます。
 連絡については下記までお願い申し上げます。


 ●入院患者様

  ①ナースステーション  ②担当医師  ③担当ケースワーカー


 ◆その他関係者の皆様

  当院の危機管理室専用ダイヤル (0146-49-0106)


若しくは「事務室」「看護部」「相談連携室」まで直接お申し出ください。




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